【出品作品紹介】端午の節句にちなんだ硯箱
2022/05/03(火)
5月に入り、諏訪でもゆうゆうと舞う鯉のぼりの姿を見かけます。
鯉のぼりは滝を昇った鯉が龍になるという中国の伝説が起源で、立身出世の象徴として端午の節句に飾られるようになりました。
現在、サンリツ服部美術館で開催している「漆 うるわし」展では、鯉の滝昇りが描かれた「鯉蒔絵硯箱」を出品しています。
「鯉蒔絵硯箱」はからだをくねらせて滝を昇ろうとする鯉が大きく表され、不揃いなかたちのしぶきが激しく流れる落ちる滝の様子を見事にとらえています。
平安時代から用いられている装飾技法の蒔絵といえば、雅やかなイメージを持っていらっしゃる方も多いでしょう。
しかし、この作品では描かれているテーマに合わせて大胆で力強いデザインに仕上げています。
本作は5月29日(日)まで出品しています。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。